JOT卒業と同時にパーソナルトレーナーとして独立。それ以前は、社会人チームのラガーマンでした。ラグビーは高校時代から。卒業後はラグビーの社会人チームのある繊維関係の製造会社に就職。仕事にもやりがいを感じ、両立を楽しむ生活が6年続きました。しかし、練習中にタックルを受け損ねて転倒し、腰部を強打したのが原因で選手生命を絶たれてしまった。
悔しかったけれど、それが人生を見直す転機に。「今働く製造業の現場より、10年間ラグビー選手だった僕には、笑ったり怒ったりの感情が行き交う人間相手の現場の方が自分らしく働けるんじゃないか」と。そこで、一流スポーツ選手の育成に携われるようなトレーナーになろうと決意しました。
JOTのプロパーソナルトレーナー養成コースに入学し、パーソナルトレーナーの国際ライセンスNSCA-CPTを取得。在学中からクリニックに勤めながらパーソナルトレーナー活動を始めました。二足のわらじで体力的には大変でしたが、充実した毎日でしたね。27歳で卒業した後はフリーランスに。数年前からは国内有数のスポーツクラブ『ゴールドジム』の公認トレーナーとしても活動しています。
この仕事は一朝一夕で結果が出るわけではありません。それだけにクライアントとの信頼関係を築くことが大切。以前、オリンピックを目指している水泳選手の指導に携わったときなどは、信頼関係の形成に人一倍時間をかけました。だからこそ、クライアントとの二人三脚で目標を達成したときの喜びは、とても言葉では表現できません。また、ジムで西日本No.1の指名本数に輝いた実績は自分の中でも誇りですね。
ボディコンディショニングサロン『マロウ』では、リラクゼーションメニューと、ボディコンディショニングメニューの両方をお客様に提供しています。JOTでは、トレーナーとしての勉強だけでなく、メディカルマッサージやPNF、スポーツアロマまで学ぶことができました。その全てを役立てているわけです。以前から妊婦さんに「腰の負担をケアして欲しい」と相談を受けることが多かったので、アロマを活用した妊婦ケアメニューなどもやってます。
一方で、スポーツを楽しむ子どもや学生をメインターゲットにした、ボディコンディショニングも力を入れたいメニューです。というのも私自身が中学から短大まで続けたソフトテニスで、右肩と両膝の故障に悩まされたから。ベストコンディションで試合にのぞめる身体づくりの重要性を感じてきたからこそ、「ケガをしにくい身体づくり」をモットーに、予防と回復のためのコンディショニングをお手伝いしたい。また、私自身、三人の子どもの母親なので、未来を抱える子供達に、ケガや故障で悩むことなく大好きなスポーツを一生楽しんでもらいたいという想いもあって…。知識と技術と経験を活かして、少しでもお役に立てればと思っています。
三年前に地元・山口県宇部市で開業。地元初の個人経営ジムです。だからパーソナルトレーニングの認知度が低いうちは、スポーツ整体ばかりに問い合わせが集中。でも整体の施術後に簡単な運動を指導するうち、興味を持つ顧客が増えてきた。JOTで整体系の手技を身につけておいて正解でしたね。なかなかないんですよ、カイロやPNFまで学べて、NSCA-CPT取得を目指せるトレーナー養成校って。
今では肉体改造やダイエット目的の顧客ばかりに。指導は完全予約制で一日五名程度。拳法の師範もしているので、それくらいが限度なんです。20代から60代まで男女半々の顧客の、目的と体調に合わせてメニューを組みます。肉体改造目的の男性なら、筋力トレーニングにボクササイズで有酸素運動。ミットに乾いた良い音がたつと皆さんテンションが上がりますね! でも疲れが溜まってそうなら、マッサージを組み合わせるという具合。メンタル面に気を配るのも大切です。
信念は「運動は“運”を動かす」。半年で100キロ近かった体重を30キロ落としただけでなく、夢だった起業まで実現した顧客もいます。僕も地元No.1パーソナルトレーナーを目指し、さらに飛躍したいと思います。
転身前はいつもピリピリ緊張して働いていました。前職は書店の販売員。約11年勤め、重要な仕事も任されていて緊張感があったんですね。でも今は、クリニックの来院者さんとの触れ合いが楽しくて、自然と笑顔になるんです。
私のメディカルトレーナーの施術がよっぽど効くんでしょうか(笑)。強い力を使っていると思われているみたいで、時々周りの人から「肩がこらない?」って聞かれます。実際は身体全体をバランスよく使っているので、そんなことないんですよ。女性の力でも無理なく施術できます。この仕事に転職してからけっこう経ちますが、いつも元気! 病院という職場環境も私に合っているみたいです。
この仕事を知ったのは、前職時代に通っていたスポーツジム。自分の人生をステップアップさせたいと働き方を模索していた時期だったので、「運動後の身体のケアや、ケガの回復のサポートを行う技術職」というところに、ピンときました。転職への年齢的な不安がなかったわけではありませんが、JOTには同世代の人が何人もいたので一緒に頑張れましたね。これからもスキルを磨き、頼られるメディカルトレーナーとして、長く働き続けたいと思っています。
専門学校に三年通って柔道整復師の資格を取得しました。でも、柔整の勉強だけでは、現場で働くには足りない知識や技術があるんです。例えば整形外科でトレーナーとして働くときに求められる整形疾患。柔道整復では骨折などへの対応は学ぶものの、整形疾患については知識だけで実技は学べなかった。
JOTで学んでよかったと思うのは、こうした整形疾患に対応できる手技を身につけることができたことですね。実際、僕が院長を務める整骨院二店舗とも、お客様は年配の方が中心。訴えてこられる不調も、骨の歪みから引き起こされる整形疾患がメインとなるので、メディカルマッサージやカイロプラクティックの手技で対応することがほとんどですね。また、こうした不調は西洋医学で治せる病気と違って、普段からのケアが大切。毎日通ってもらうのは難しいから、自宅でできるストレッチや簡単な体操なども教えて、週一回とか月一回の来院でも状態を保てるよう指導しています。「健康な状態に戻るまで一緒に頑張りましょうね」と。
実は妻も同じJOTで学んだメディカルトレーナー。彼女は介護施設で働いています。夫婦で同じ業界で働いているって、悪くないものですよ。